亀田 柚妃花

亀田 柚妃花

SUBARU健康保険組合太田記念病院
心血管センター

Career
  • 群馬大学卒業 太田記念病院初期研修医
  • 太田記念病院 外科レジデント
  • 太田記念病院 心臓血管外科
  • 済生会宇都宮病院 心臓血管外科
  • 太田記念病院 心血管センター 医長
Report 10

Question 01

趣味、休⽇の過ごし⽅は?

趣味は旅行です。毎年夏休みの家族旅行を楽しみに働いています。去年はレンタカーでスイスを一周しました。映画鑑賞も好きで、仕事後に近所のイオンのレイトショーを観ることが息抜きです。名探偵コナンは毎年公開初日に行きます。普段は子供とゆっくり過ごせないので、休日はできるだけ子供と外出して遊んでいます。

家族旅行でスイスとハイキング

Question 02

心臓血管外科を選んだ理由は?

中学生の時、狭心症で入院していた祖父が緊急CABGを受け、一命を取り留めました。身近な家族を救ってくれた心臓血管外科医の姿に憧れ、それ以来、「将来は心臓血管外科医になりたい!」と思いながら中高生時代を過ごしました。医学部進学後もその思いは変わらず、現在に至ります。

Question 03

初執刀はどんな手術でしたか?

医師5年目の時のOPCABが初執刀でした。SVG採取のため患者の足側で準備をしていると、部長に「今日はこっち」と執刀医の位置を指されました。直前まで誰が執刀医か伝えないのが部長のポリシーで、常に執刀に備えておくマインドを教わりました。大きな問題なく初執刀を終え、そのまま術後管理で当直した時には、高揚感で眠れなかった記憶があります。

大動脈解離の初執刀

Question 04

現在はどのような仕事をしていますか?

群馬県の太田記念病院で心臓血管外科医として働いています。当院の心臓血管外科医は自分含めて2名で、循環器内科医と心血管センターを構成しています。開心術の際には他院から指導医を招いて手術を実施しています。この1年間の私の執刀件数は、開心術 40件、ステントグラフト 70件、開腹・血管手術 10件程度です。胸部ステントグラフトに関しては、慶應義塾大学の橋詰先生ご指導のもと、自作開窓型ステントグラフトを用いたTEVARに積極的に取り組んでいます。

Question 05

研究活動

学会発表を通して全国各地に行けることが楽しみで、研修医の頃から積極的に研究活動に取り組んできました(学会発表で47都道府県制覇を密かに狙っています)。済生会宇都宮病院時代には豊富な大血管症例を活用し、大動脈解離に対するIVUSを用いたTEVARの研究を多施設共同で行いました。この研究は日本血管外科学会で最優秀演題に選出され、シカゴでのSVS/VAMで発表する機会をいただけたことは大変貴重な経験となりました。現在も日常診療を行いながら臨床研究を行い、国内外の学会で積極的に発表しています。市中病院でも日々の診療から生まれた疑問を研究へと発展させ、世界へ向けて発信できることを伝えています。

済生会宇都宮病院時代の心臓血管外科
シカゴのSVS/VAMで松田先生、東先生と

Question 06

転機になった出来事は?

一つ目は、人工心肺シミュレーションに参加した際にU-40に誘われて、2022年から参加したことです。私は医局に属していなかったので、それまでは同世代の心臓血管外科医と交流する機会がほとんどありませんでした。全国の仲間と出会い、それぞれの考え方やキャリアに触れたことで、多くの刺激を受けて自分の視野が大きく広がりました。
二つ目は、医師9年目で初めて施設を異動したことです。新しい環境では、それまで経験する機会が少なかった手術手技を学び、執刀機会も増えました。特に、大血管治療のダイナミックさや、緊急手術で患者を救命できる醍醐味に魅了され、「この分野をさらに追求したい」と思うようになりました。新しい環境に飛びこむことには不安もありましたが、振り返ると技術面だけでなく人とのつながりという面でもキャリアを大きく前進させた転機だったと感じています。

U-40 関東支部での交流会

Question 07

子育てとの両立は?

大学の同級生と結婚し、医師8年目で出産しました。現在4歳になる娘がおり、産後5ヶ月で仕事に復帰してからはフルタイムで勤務を続けています。夫も勤務医ですが、保育園の送迎から夕飯の準備やお風呂等、育児の大半を担ってくれています。
食事に関しては、離乳食の時代からミールキットやお惣菜の宅配サービスを利用し、なるべく短時間の準備で済ませていますし、保育園の帰りに外食で済ますこともあります。育児に関してはあまり細かいことを気にせず、外注サービス等も利用し、負担になることをできるだけ減らすように意識しています。子供の体調不良の際にはお互いの両親に頼ることもありますが、市内の病児保育園も利用しています。

Question 08

妊娠出産児に困ったことは?

結婚した時点で子供を持つことは考えていたので、できるだけ早いうちに各種専門医取得に必要な準備(学会発表、論文など)を整えてきました。外科専門医取得後、心臓血管外科専門医取得前のタイミングで妊娠・出産を経験しました。育児休暇を取得し、産後5ヶ月で復帰しました。育休中は、子供が寝ている時間を利用して論文執筆を進めたり、コロナ禍だったこともありオンラインで学会発表も行いました。忙しい日々でしたが、臨床の世界とのつながりを保つことができ、復帰への不安を和らげる機会にもなりました。

Question 09

心臓血管外科を志望する医学生・若手医師にひとこと

心臓血管外科には、先人たちが築いてきた術式から、最新のハイブリッド治療まで、幅広い知識と技術を学べる魅力があります。一つ一つの手技に奥深さがあり、今でも日々新たな発見の連続です。
また、心臓血管外科は、患者さんの命を救うことができる「最後の砦」ともいえる診療科です。責任は大きく、大変なこともありますが、その分やりがいも非常に大きく、成長を実感できる分野です。ぜひ一緒に切磋琢磨しながら心臓血管外科の未来を作っていきましょう!

女性医師だけで手術を行うこともありました
太田記念病院の初期研修医を連れてニューオーリンズのAHAへ