
平野 暁教
埼玉医科大学国際医療センター
- Career
- 慶應義塾大学医学部卒、済生会横浜市東部病院 初期研修医
- 同院 外科後期研修医
- 慶應義塾大学医学部 外科(心臓血管) 助教
- 慶應義塾大学大学院 (2018年 医学博士取得)
- 東京都立小児総合医療センター 心臓血管外科
- 福岡市立こども病院 心臓血管外科
- 埼玉医科大学国際医療センター 小児心臓血管外科 講師
- 同 准教授 現職
Question 01
小児心臓外科を選んだ理由は?
卒業大学の慶應心臓血管外科に入局しました。医師4〜8年目を大学で過ごすなかで、約1年間小児チームに所属しました。もともと子どもが好きで、小児の手術にも強く惹かれていました。当時医局内に小児を志す世代が少なく、志水秀行教授から「小児を専門でやってみないか」と声をかけていただいたのが直接のきっかけです。声をかけられて始めた道でしたが、飛び込んでみると、これほど奥深い領域は他にないと思うようになりました。


大動脈食道瘻手術
Question 02
その後のキャリアの歩みを教えてください。
修行の場を選んで渡り歩いています。慶應から移った東京都立小児総合医療センターでの4年間が、小児心臓外科医としての最初の専門修練期です。年100-120例の手術症例でじっくり基礎固めができた時期だと思います。次の福岡市立こども病院は、当初から2年と期限を決めた国内留学で、豊富な症例のなかでひたすら研鑽を積みました。そして2023年、現在の上司である帆足孝也先生の就任1年後に埼玉医大国際医療センターへ。ここでは重症心不全外科や心臓移植という、それまで経験できなかった領域と小児心臓手術のステップアップに日々挑戦しています。


(京都府立医科大学の藤田周平先生)

裏方としてお手伝いしました
Question 03
現在どこでどのような仕事をしていますか?
埼玉医大国際医療センターの小児心臓血管外科で、施設全体では年間120〜150例(人工心肺手術約100例)、私の執刀は年間40〜60例程度です。新生児手術やACHD手術など、任される手術のグレードは年々上がっており、これは上司のご指導の賜物だと感じています。2025年には小児用補助人工心臓の実施医資格も取得し、小児体外式補助人工心臓Excor pediatric 手術も経験させていただいています。同種心臓移植用摘出チームや、当院での移植手術にも携わっています。

小児心臓血管外科の現在のチーム



Question 04
当直やオンコール、休日について教えてください。
当直は週2回程度、オンコールが週2回、外勤が週1.5日で、完全な休みは月に1〜2日です。
Question 05
研究の経験について教えてください。
大学院では慶應循環器内科の福田研究室に所属し、マイクロミニブタを用いた虚血性心疾患モデルの作製をテーマに学位を取得しました。その後はこのモデルを使ったiPS細胞由来心筋球の異種移植・心不全治療研究にも従事しました。外科医として基礎研究に没頭した数年間は、いま重症心不全・移植医療に向き合ううえでの確かな土台になっています。
Question 06
学会活動や情報発信について教えてください。
日本心臓血管外科学会U-40の東京支部幹事と先天性プロジェクトリーダーを任せてもらってから顔が広くなりました。現在O-40なので日本小児循環器学会の次世代育成委員会委員などを務めています。若手育成はライフワークと化しており、日本小児心臓外科医会(CHSS Japan)のハンズオンセミナー(年3回), 日本小児循環器学会ウィンタースクールなどの企画運営もしています。




Question 07
趣味や家族との時間は?
学生時代は慶應義塾体育会馬術部/医学部馬術部に所属していました。卒後は医学部馬術部のコーチ・監督も務めました。いまの趣味は料理で、小4の娘とイカや貝を捌いたり、スパイスカレーを作ったり。数少ない休日は家族との時間に全振りしています !!


Question 08
小児心臓外科を志す医学生や若手医師にひとこと
小児心臓外科は、生まれたばかりの小さな心臓から成人先天性心疾患まで、一人ひとり違う解剖と向き合う、外科のなかでも最も創造的な領域だと思います。道のりは長いですが、その分、子どもたちの一生分の未来を治せる仕事です。迷っている方は、まず一度手術を見に来てください。いつでも歓迎します。