沼口 亮介

沼口 亮介

函館五稜郭病院

Career
  • 札幌医科大学卒、函館五稜郭病院初期研修医
  • 札幌医科大学病院心臓血管外科 医員
  • 市立札幌病院心臓血管外科 一般職
  • 札幌医科大学病院心臓血管外科 医員
  • 札幌ハートセンター札幌心臓血管クリニック 医師
    札幌医科大学大学院 医学博士課程 修了
  • 国立病院機構帯広病院心臓血管外科 医師
  • 熊本大学病院心臓血管外科 助教(国内留学)
  • 市立函館病院心臓血管外科 医長
  • 函館五稜郭病院心臓血管外科 主任医長 現職
Report 06

Question 01

趣味、休⽇の過ごし⽅は?

趣味と言えるほどのものはありませんが、函館に来てから始めた週一回のジム通いは継続しています。今年の6月に函館マラソンのフルに初出場し5時間57分でどうにか完歩することができました。昨年からポケモンGOを再開して細々と課金しながら長女と遊んでいます。せっかくの函館なので釣りやサイクリングもやりたいと思っていますが、現在は情報収集中です。

Question 02

⼼臓⾎管外科を選んだ理由は?

ポリクリ中の開心術の見学がきっかけだったと思います。実習の時から手を動かす処置が好きだったのですが、心外の手術は外科医の手で組織を縫合したり、糸を結んだりする場面が多く、自分が想像するかっこいい手術像と非常にマッチしました。誰でもできる手術ではなく、頑張った分だけ成長できる点もスポーツっぽくて良いと感じた部分です。

Question 03

現在どこでどのような仕事をしていますか?

2024年から函館五稜郭病院に従事しています。心臓血管外科は3人体制で診療しており、年間の総手術数は300程度(心臓大血管手術100例、腹部大動脈瘤が30例、シャント・末梢血管が170例程度)です。ハイボリュームではありませんが上司に恵まれたこともあり、開心術は全症例の執刀を任せて頂いてます。コメディカル・事務方含め院内の風通しが非常に良く、和気あいあいとした空気の病院です。最近では珍しい黒字経営の病院であり、新しい技術への設備投資も積極的で、昨年からは3D内視鏡を用いた完全鏡視手術の立ち上げに尽力しています。給与面も申し分なく、とても働きやすい施設だと感じています。

とある出張先での飲み会
左から、伊庭教授、上司の石川科長、沼口

Question 04

現職での当直やオンコールについて教えてください。

当直は月1回、オンコールは科長と自分で分けているため、月に20日程度です。多いと感じるかもしれませんが、入院患者も常時10人以下で急患もそれほど多くないので、そこまでの負担感はありません。ただ、遠方に行く際は急患を受けられない体制のため、気軽に遠出できない不便さはあります。これは地方都市の病院にはありがちなことだと思います。

Question 05

最初の数年で苦労したことは?

最初の数年間は自分は将来的に開心術を完遂できる人間なのか?という漠然とした不安が常にありました。単純な雑務や不慣れな学会発表も苦労はしましたが、そうした不安に駆られることが一番辛かったです。

Question 06

大学院での活動を教えてください。

研究テーマは「内胸動脈周囲脂肪組織の性質について」という基礎的な内容でしたが、幸運にも脂肪研究のスペシャリストである古橋教授のご指導を仰ぐことができました。研究分野のスーパードクターの圧倒的な研究遂行能力を肌で体感することができ、非常に有意義な4年間でした。

札医大心臓血管外科の古橋教授門下生たち
左から、保坂、古橋教授、沼口、三上

Question 07

これまでで転機になった出来事は?

最初の転機は2016年のチャレンジャーズライブ出場かと思います。道外の心臓血管外科医と交流するきっかけとなり、吻合手技に対する自信もつきました。
二つ目の転機は熊本大学病院心臓血管外科での経験だと思います。国内留学という形で1年間出向させていただき、短い時間ではありましたが、ハイボリュームな施設で素晴らしい手術にたくさん立ち会うことができました。それまで体系化した冠動脈バイパス術や僧帽弁形成術を経験していなかったため、熊大での経験が今の自分の大きな糧になっていると感じます。

熊本大学病院心臓血管外科の先生たちと

Question 08

心臓血管外科医としてのやりがいを感じる瞬間は?

心臓血管外科医は大きな責任を背負う精神的にタフな職種ではありますが、その分やりがいを感じる場面は多いと思います。まず、自分の手術がスムーズに、イメージ通りに完遂できた時には非常に大きな達成感があります。進歩も停滞も分かりやすい仕事なので日々の努力が楽しいと感じます。そしてありきたりではありますが、手術した患者さんが元気に退院していく時も大きな喜びを感じます。心臓手術を受ける患者さんはかつてない恐怖と共に入院してきます。そんな患者さんに「意外と大丈夫だった」とか「ここで手術してラッキーだった」と言われると素直に嬉しいです。

Question 09

心臓血管外科を志す医学生や若手にひとこと

私は学生時代から現在まで変わらず、心臓血管外科医というのはかっこいい仕事だと思っていますし、心臓血管外科医になって後悔したことは一度もありません。様々な不安を伴う選択かもしれませんが、心臓血管外科に憧れる気持ちがあるのなら、思い切って飛び込むのが吉だと思います。きっと楽しいですよ。