伊藤 貴弘

伊藤 貴弘

東京女子医科大学

Career
  • 東邦⼤学卒、都立墨東病院初期研修医
  • 都立墨東病院 外科
  • 千葉県循環器病センター 心臓血管外科
  • 千葉県こども病院 ⼼臓⾎管外科 医員
  • 東京女子医科大学 心臓血管外科 助教
Report 02

Question 01

趣味、休⽇の過ごし⽅は?

休日は家族と公園やキャンプに出かけるなど、アウトドアを楽しんでいます。毎年、夏休みに家族で沖縄へ旅行することが楽しみです。

Question 02

⼼臓⾎管外科を選んだ理由は?

外科系の中で根治を目指せる心臓血管外科に魅力を感じていました。しかし、将来どの分野を専門にするか決められませんでした。その中で「千葉県立病院群心臓血管外科専門医教育システム」を知りました。千葉県内の複数施設をローテートしながら冠動脈、弁膜症、大血管、血管内治療、先天性など幅広い症例を経験できることに魅力を感じました。システムの受け入れが卒後5年目からであったことから、墨東病院の消化器外科で2年間研修した後、卒後5年目から心臓血管外科の道へ進みました。

Question 03

最初の数年で苦労したことは?

心臓血管外科を始めたのが遅かったこともあり最初の半年ほど執刀の機会は得られず第二助手の日々が続きました。また最寄駅から20kmと自然豊かな病院の敷地内に引っ越して研修していたため、家族には大きな負担をかけました。一方で、上司に恵まれ、術者、第一助手、第二助手を均等に経験させていただき、様々な視点から手術を考えることができました。研修を通して、先天性心疾患を専門にしたいという思いが強くなり、卒後7年目で千葉県こども病院へ異動しました。青木先生・梅津先生のご指導のもと先天性心疾患の基礎を固めることができ、千葉県こども病院在籍中に心臓血管外科専門医・修練指導医を取得しました。

千葉県病院群レジデント医HPより
術者、第一助手、第二助手を均等に経験

Question 04

現在どこでどのような仕事をしていますか?

2025年より東京女子医科大学心臓血管外科に移動しました。千葉県こども病院では経験の少なかった成人先天性心疾患、重症心不全にも携わることができ、新川教授のもと充実した毎日を送っています。

東京女子医科大学心臓血管外科企画
屋形船貸し切りで花見

Question 05

休⽇、当直やオンコール、外勤などについて教えてください。

当直は月2〜3回、オンコールは月1回程度です。スタッフが多く、休みの希望も比較的通りやすい環境です。平日に週1日の外勤日があり、加えて月2回程度の土日の外勤があります。

Question 06

研究や留学の経験について教えてください。

東京女子医科大学心臓血管外科として初となる関連病院による多施設共同研究を開始し、目標としていたEACTSでの学会発表の機会を得ることができました。現在は学位論文の完成に向けて、臨床と研究の両立に取り組んでいます。
また、日本心臓血管外科U-40では、若手小児心臓血管外科医を対象とした「ラム心臓を用いたハンズオントレーニング」の有効性について研究を行っています。その成果を国際学会で発表し、現在論文化を進めています。

U-40 BLC先天性ハンズオンセミナー
VSDを作成したラム心臓を用いてVSD patch closure
Korea–Japan–China Pediatric Heart Forumにて
研究成果を発表

Question 07

これまでで転機になった出来事は?

地元・千葉県で生まれた先天性心疾患の子どもたちとそのご家族が安心して暮らせる医療を提供することを目標に臨床に取り組んできました。しかし、このまま同じ環境では目標には届かないと感じ、不足している経験や研究を補うため、卒後13年目で東京女子医科大学へ入局しました。快く受け入れてくださった新浪教授には心より感謝しています。10年後、この決断が人生の大きな転機だったと胸を張って言えるよう、日々研鑽を積んでいます。

第201回日本胸部外科学会関東甲信越地方会
東京女子医科大学主催

Question 08

⼼臓⾎管外科になって良かったと思う瞬間は?

手術を終えるたびに感じるのは達成感よりも安堵です。小児心臓血管外科医にとって先天性心疾患の患者さんに関わる時間は人生のほんの一部ですが、その一生を左右する手術を担っています。だからこそ、自分に妥協は許されません。いつか胸を張って「この道を選んで良かった」と言えるよう、これからも努力を続けていきたいと思います。

Question 09

⼼臓⾎管外科を志す医学⽣や若⼿医師にひとこと

学生や研修医から相談を受けると、必ず伝えていることがあります。それは、「挑戦して実らなかった後悔」と「挑戦しなかった後悔」のどちらが自分にとって大きいかを考えてほしいということです。私は「挑戦しなかった後悔」の方が大きいと思い、心臓血管外科を選びました。志した多くが報われない領域だと思います。悩んでいる方には、自分自身が納得できる選択をしてほしいと思います。

小児心臓血管外科ウインタースクール2025
未来の小児心臓血管外科医たちと一緒に